
严道医声网讯:
ストラクチャーインターベンションは、近年の国際的な心疾患分野において大変注目されており、国内外における多くの学会でも専門的な講演会が開催されています。また、一連の臨床試験に関する発表においても、ストラクチャーインターベンション今後の更なる発展が期待されています。2018年12月20日、「第1回 East Asia Structural Heart Disease Forum」が開催され、東アジアにおけるストラクチャーの現状と将来について、中国の先駆者及び日本の医師による活発なディスカッションが行われました。

Special 3施設+ 1 【香港アジアグループの3施設を繋ぐライブブロードキャストミーティング】
過去10年、日本、中国大陸、香港において、大動脈弁狭窄症や僧房弁閉鎖不全などの弁膜症に対するカテーテル治療が急速に発展してきています。しかし、東アジアにおけるストラクチャーインターベンションは、欧米に対して遅れをとっています。東アジアにおける更なるストラクチャーインターベンションの発展のためには、東アジアにおける地域的なコミュニケーションを強化し、TAVI、LAAO、MitraClipなど幅広い治療方針の選択ができる体制作りが大切と考えられます。今回の「第1回 East Asia Structural Heart Disease Forum」のCo-Directorであるストラクチャーインターベンションの先駆者の林教授(香港アジアハートセンター)は「この会議は大変画期的な試みである。」とコメントを残しています

今回の「第1回East Asia Structural Heart Disease Forum」の主催は、「札幌ハートセンター(日本)」、共催は「香港アジアハートセンター(香港)」及び「武漢アジア心臓病病院(中国)」であり、3病院全て、香港アジアグループが投資している私立病院です。札幌ハートセンター(日本)は、2018年に開院10年を迎えたばかりで、その病床数は74床しかありませんが、年間の冠動脈インターベンション件数は2,000件以上であり、心臓バイパス手術も400件以上行われている日本で1位の循環器専門病院です。

「武漢アジア心臓病病院」は、中国で最も権威のある循環器疾患の私立病院として20年間にわたり、手術件数のみならず、循環器領域における最先端な医療技術の促進と教育及び研究の面においても功績を残しています。

「香港アジアハートセンター」は、2018年12月1日に開設されました。正式な開設前の試験運営期間においても、80件の冠動脈インターベンションカテーテル治療を行うことが出来ました。

香港アジアハートセンターが正式に設立
中国香港、大陸および日本の3つの病院間の密接な学術交流は、それぞれの専門知識を共有し、一緒に成長することが最終目標です。例えば、日本のTAVIは2013年より保険適用診療となり、Medtronic Evolut、Edwards SAPIEN 3が採用され、中国のVenus A-Valveも来年日本市場に入る見込みがあります。日本のTAVI施行例はすでに15,000例を超え、アジアパシフィックにもリーダーシップを持っています。一方で、中国は心房細動の治療大国です。武漢アジア心臓病病院は中国で最初にLAAOを実施している病院であり、豊富な経験を積んできました。 香港は世界への窓口であり、MitraClipなどの新しい技術は、香港ではすでに日常臨床としておこなわれているものの、日本ではまだ始まったばかりであり、香港アジアグループの3施設は協力し合い、ストラクチャーインターベンションの発展をさせることができると考えています。

Special 3場所+1【中国北京、武漢、日本札幌+ライブブロードキャストミーティング】
これは、中国北京、武漢、日本札幌間で生中継をし、相互交流をするものです。中国においては、Live Broadcast Meetingは珍しくありませんが、日本ではいまだ一般的ではありません。札幌ハートセンター(日本)の藤田勉理事長は、「中国のLive Broadcast Meetingのクオリティーに大変驚いた。」とコメントしています。藤田理事長は「日本では、ストラクチャーインターベンションに関する学会が開催されても、1,000名程度しか参加しないが、このようなネットワークを通じて会議に参加する人々の数は容易に数千人に達します。将来的には、日本においてもLive Broadcast Meetingを利用し、双方コミュニケーションを展開してほしい。」という希望を語りました。
【Live Broadcast Meetingにおける日本会場の様子】

日本会場(札幌ハートセンター)では、藤田 勉理事長、金子 海彦先生、八戸 大輔先生、松本 崇先生、原 英秀先生、林逸賢教授、David CW SIU教授による講演が行われました。講演内容は、LAAOの適応症・Tips and Tricks・合併症の管理、MitraClipのTips and Tricks、TAVIのビデオライブ、TAVI施行中の低血圧管理などについて行われました。同会場では、中国の武漢アジア心臓病病院から、TAVIのライブを中継し、ディスカッションが行われました。


【蘇晞院長による、ライブ治療と講演】

蘇晞院長(武漢アジア心臓病病院)による、LAAO、TAVIの様子のライブと講演が行われました。LAAOの患者は、難渋症例でしたが、蘇晞院長によってWATCHMAN左心耳閉鎖デバイスの植え込みが成功に行われました。TAVI患者はEFが低いため、蘇晞院長によって迅速にVenus A-Valve大動脈弁が植え込まれ、術後の血圧差はゼロとなりました。これらのライブ中継により、中国の高い技術は示され、日本の専門家もTAVIのビデオライブ症例を発表し、またTAVI中の低血圧管理など、専門家に深い印象を与えました。ライブ中、林教授によって、中国語と英語の通訳が行われ、治療の詳細がタイムリーに説明されました。

【劉巍教授による講演】,房芳教授による同時通訳
ライブ中継中に、劉巍教授による講演が行われ、周玉杰教授及びそのチームにより実施された僧帽弁バルーン拡張術とLAAO手術の症例を報告しました。房芳教授により同時通訳され、中国語と英語のライブ放送を自由に切り替えることにより、会議のコンテンツをより多くの視聴者に届ける事が出来ました。
【国際的な視点】
医療技術と医療機器の持続的な発展に伴い、低侵襲性の追求は益々強くなっていくと考えられます。過去、僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症などの心疾患は、開胸術が行われており、ハイリスク患者は長期に及ぶ回復を要しました。 近年、ストラクチャーインターベンションが話題になっており、様々なガイドラインで推奨されています。 今年のヨーロッパにおける循環器学会で、TAVI、LAAO、MitraClipに関する試験が発表され、強い反響を呼びました。

【記念撮影】
第1回 East Asia Structural Heart Disease Forum では、国際水準での LAAO、MitraClip、TAVIなどの発表が行われました。東アジアのプロが集まり、世界規模の観点から難渋症例の治療戦略について、活発な議論が行われました。このように、東アジアにおけるストラクチャーインターベンションを発展させることは、我々にとって深い意義があると考えます。